ノート この店がある理由

公開2026年7月31日
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この店がある理由

台北には英国が一度も扱ってこなかったデザインの世界があり、英国には台湾から手が届かないものがあります。Crazy Cherry はその両方を、一つの店に置いています。

台北のキャラクターグッズの店に入ると、壁に並んでいるものの大半は、英国のどこの店にも置かれたことがありません。珍しいものではなく、ごく普通の、みんなに愛されているものです。読者が何千人もいるイラストレーターのアクリルスタンド。その日の午後に誰かが手で編んだ携帯ストラップ。袋から量り売りされるシールのフレーク。一つの収集文化がまるごとあって、それを買える住所が英国には一つもない。

日本は、こちらでは半分しか知られていません。大きなフランチャイズは海を渡りましたが、小さな工房は渡っていません。完璧な一度きりの缶バッジを作る作り手、その県でしか売られていないお菓子の缶、国外に出ることのない色の和紙テープ ── そこがいちばん良いところで、そして地図の縁からこぼれ落ちるのも、まさにそこです。

服はもう半分で、隙間の向きも同じです。Barbour のワックスコットンは、駄目になったら買い替えるのではなくもう一度蠟を引くもの。Vivienne Westwood のオーブと、その下の仕立て。台北の読者が名前は知っていても、なかなか実物の前に立てないレーベルです ── そしてもう一列、自分たちで描いたもの。

この店は、その二つの隙間に向けて作られました。

何を置いているか

底に重さのある、棚の上できちんと座る ぬいぐるみ。封を切っていないブラインドボックスは、封を切らないまま。自分たちの名前ではなくイラストレーターの名前を刷るアクリル。書くのがもったいない文房具。一つの場所にしか存在しないお菓子。産地は四つ ── 日本、台湾、韓国、英国 ── どこで作られたかは、色と同じくその物についての事実なので、必ず商品に書きます。

正直に言えば、この仕事の大半は断ることです。何でも置く店はロゴの付いた倉庫で、それはもう何軒もあります。最終的に棚に載るものは、載せられるものよりずっと短い一覧です。

両方向に

この取引は双方向です。キャラクターグッズが英国に入り、英国のものが台湾へ出ていきます ── 売り場に立たないと手に入らないもの、そして台湾に一度も店を出していない服のレーベル。どちらかがどちらかへの厚意ではありません。いくつもの棚が、それぞれ本当に好きになる人のために選ばれています。

そして、自分たちで描いた一列

ここまでは、すべて見つけてきたものです ── キャラクターグッズも、服のレーベルも。一列だけが違います。ピンクのリボンで編み上げるショート丈のハーフジップ、ピンで留めるラップスカート、近づかないと読めない大きさの炎のハート。ブランド全体がこの一式を着て撮影されていて、ここで唯一、探しに行かなくてよかったものです。自分たちで描いたからです。名前は胸に大きく刷らず、襟の内側に織り込みます。

Cute with teeth。どの棚も、依頼はその一行だけです。